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出世する処世術をお教えします。
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秀吉はいきなり塀を一定の長さで区切りだしました。そして、職人たちを工区ごとにお前はここの担当だと細かく分けだします。そして工区ごとにリーダーを決めました。そして、リーダーを集めて、また演説です。

「この工事を急がねばならないことは分かっているな。いいか、そこで、それぞれの担当場所ごとで一番最初にできあがったものには報奨金を出すことにした。いいか一番にできあがったものだけだぞ!」

さて、こうなると、あとは必然的に隣に遅れてなるものかと競争が始まります。細かい工区ですし、塀が上に伸びれば、成果がすぐ分かります。おまけに隣と見比べれば一目瞭然でどっちが勝っているかも分かります。

当時は「割り普請」と言ったそうですが、大きなシステムを開発する場合に、サブシステムという単位に分けて管理していきます。また透明性を上げることにより、成果が皆に一目で分かるようにします。

●早期の成功を祝う

さて、初日の夜、秀吉が現場を見回ります。「おお、皆やっているな。ごくろう。ここはすごく進んでいるな。誰が頭領だ。おお、お前か、いい働きだぞ、この調子で明日もがんばってくれ、でも無理はいかんぞ!」とねぎらいの言葉をかけていきます。

さて、次の日の朝、一日で塀の高さがかなり高くなっています。また高台に登った秀吉が演説です。

「おお、お前たち、俺はうれしいぞ!どうだ、たった1日でこんなに塀が高くなったんだぞ、お前たち、すごいじゃないか!今日もがんばってやろうぞ!そして、一刻も早く塀を直そうぞ!」

早期の成功が出たら、それを大いにほめることも肝心です。ほめられて怒る人間はいませんし、仕事が認められているという気持ちがプロジェクトの活力を生んでいきます。

さて、2日目になりました。隣に負けている現場では、頭領の叱咤激励が続いています。「お前ら、隣には負けるな!もっとスピードを上げろ!」

元気なプロジェクトではいい意味での競争が行われ、負ければ悔しさを感じるようになります。これは元気な組織の証拠です。

さて、4日目の朝には何と塀の修復が終わってしまったそうです。20日間もかかって進展しなかったものがわずか3日間で完成するという、まさにプロジェクトは運営次第でどうにでもなるという事例と言えるでしょう。


秀吉に学ぶプロジェクト運営の極意
1 プロジェクトの目的を皆で共有する
2 皆が競い合う組織を作る
3 早期の成功が出たら大いにほめる

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